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活動報告

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「保育料滞納者については、給料、預金、不動産の差し押さえを実施します!」
2008-11-28
 保育料滞納者については、給料、預金、不動産の差し押さえを実施します!
こんなポスターを市役所保険事業室に張ってあるのを見つけました。
発行元である、こども室に聞けば、市内の保育所や徴収窓口などに掲示しているとのことですが、私も長い間市政にかかわっていますが、こんなポスターを市が掲示するのは初めてのこと。「ここまでやるか」というのが率直な感想です。
こども室によれば、保育所に子どもを通所させている約3000世帯のうち約1割が何らかの形で滞納をしているといいます。昨年度から給与や不動産の差し押さえを数件実施。
大阪府下では寝屋川市と茨木市が差し押さえを先行して実施しているといいます。
こども室によれば「滞納している世帯でも、経済的に困難な世帯には、相談にのり、分納などをしているが、払えるのに払わない世帯には対応をせざるをえない」というもので、ポスターは横浜市のものなどを参考にしたものです。
経済状況の悪化で、保育料が払えない世帯が増加し、担当部署の苦労もたいへんだと思います。同時に「一律的に差し押さえなどしない」としながら、なぜ、差し押さえを全面にしたポスターを掲示したのか、これでは「おどし」や「みせしめ」のように思われます。
まして、このポスターでは、滞納者全体に差し押さえを実施しているかのような誤解を生む可能性が大きいものです。
こども室がこのポスターを掲示することで、他の徴収部署も、続いて実施するのではないかと心配です。
いま、庁内では税や国保料など徴収体制の一元化の検討が進んでいると聞くだけに、寝屋川市役所がどこに向かおうとしているのか危惧されます。
金融不況、景気悪化の中、市民生活の困難がいっそう深刻化する中「滞納者=悪者」とみなして取り立てるなど、強制力で問題を解決をするという発想が「正義」とされる。これでよいのかが鋭く問われます。
制裁や強制が第1と受け取られるようなポスター掲示はやめるべきです。
寝屋川市会議員 松尾信次
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