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活動報告

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民間廃プラ処理施設稼働 住民の健康被害 因果関係明らかに
2006-12-13
専門家による健康調査 700メートル以内の地域発症しやすい

  市内打上地域に廃プラスチック処理工場「リサイクル・アンド・イコール社」が04年8月に建設され、その後の稼働に、一致して周辺住民が悪臭、目やノドの痛みなどの健康被害を訴えています。
  今年7月、岡山大学の津田敏秀教授、頼藤貴志医師が住民の協力をえて健康調査を行い、イコール社の操業と周辺住民の健康障害の関連を、定量的に評価しました。
  対象者は寝屋川市民1579人で、廃プラ処理工場から1000メートル以内に居住する住民1482人と工場から2800メートルはなれた住民97人です。
  その結果は、イコール社が試験稼働中の05年よりも、本格稼働をはじめた06年で、様々な症状を呈する人が増えていたこと。

        昼間家に滞在する対象者 皮フ症状を発生しやすい

  今年7月の時点では、2800メートルの地域と比べると、工場に近づくにつれ、咽頭痛、眼脂などの粘膜症状を呈しやすく、特に工場からの距離700メートル以内の地域で症状をしやすかったこと。
  更に昼間家に滞在する対象者では、粘膜症状以外にも皮フ症状など、様々な症状を発生しやすいという結果が示されました。
  特に、700メートル以内の地域では皮フ症状のオッズ比(曝露と結果の関連の度合いの指標)の上昇が目立ったとされています。
  今回の調査結果は、イコール社の工場稼働と健康障害の因果関係を強く示すものとなっています。
  津田教授は、「これらの健康被害、および付属して発生すると考えられる経済的被害の発生を予防するために、関係諸機関による早急な対策が必要であると考える」と指摘しています。
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