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活動報告

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寝屋川市の国保料は大幅に下がったのか
2009-06-26
 08年度の国民健康保険料が全国最高だった寝屋川市が「09年度大幅値下げに踏み切る」(毎日新聞6月9日付)などの報道があり、市民から「本当なのか」などと、問い合わせがあります。
国保料が前年度より下がったという場合、加入者1人あたりの保険料がどうなったのかによります。
  寝屋川市の加入者1人あたりの国保料の推移(08年度から09年度)は、下記の表の通りです。
1人あたりの国保料は、医療給付費分で13.6%の引き下げですが、 後期高齢者支援金分では、10.2%の引き上げ、合わせて8.25%の引き下げです。
  また、40歳以上の被保険者に課される介護納付金分を合わせると、5.6%の引き下げとなります。
「大幅値下げ」という場合、「大幅とはどの程度か」、特に定義があるわけでありませんが、数パーセントの保険料の引き下げが、大幅な引き下げというのは、無理があります。

  依然として高すぎる国保料が継続しています


  6月15日に、今年度の国保料の納付書が、全世帯に発送され、その後、市役所の窓口には、多くの市民が「保険料が高くて払えない」と納付相談や減免申請に訪れています。「保険料が大幅に下がってよかった」という声は残念ながら市民から聞くことはありません。
  勿論、今年度の1人あたり国保料が引き下げられたことは事実です。市の説明では、医療費の見込みを厳しくみなおし、医療給付費の見込みを減らしたことが、最大の要因とされています。
「全国で最も高い保険料」、これは何とかしなくてはならない、保険料の引き下げ求める市民の声は行政の動きにも大きな影響を与えました。
  しかし、依然として、高すぎる国保料が継続しています。
  現行の国民健康保険制度では、低所得の加入者が多い自治体ほど、国保料が高くなります。
  国は、収納率の低い自治体にペナルティと称して、国の負担を減らしています。やることがまったく逆です。
  寝屋川市など、市民が国保料が払いにくい自治体にこそ、国は補助をふやし、市民負担の軽減をはかるべきです。

資料は民報のページに載せています。
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