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一般質問

2015年12月議会 一般質問 西田まさみ

2015-12-16

12月議会一般質問

 

日本共産党の西田まさみです。通告に従いまして、一般質問を行います。

 

 

1.子ども・若者の居場所について、

 

寝屋川市立池の里市民交流センターの2階に青少年の居場所「スマイル」があります。先日議員団で見学に行かせていただきました。

スマイルの開室日は毎週水曜日午後3時から7時。毎週土曜日、日曜日午後12時から7時。夏休みなど学校長期休業時は、水曜日、金曜日、土曜日、日曜日午後12時から7時です。対象者は市内在住、在学、在職の青少年、中学生以上30歳くらいです。

 元小学校の図書室だったところがスマイルの居場所スペース。受付をすませたら各自やりたいことを始めます。

 高校受験を控えた中学生は、友達と二人で勉強。隣のテーブルでは、大学生のスタッフに勉強を教えてもらっています。この部屋には、コミック本、ゲーム機、ギターなどの楽器が置いてあり自由に使うことができます。ただし、ゲーム機は時間を決めて使うルールがあるそうです。

冷蔵庫、レンジ、ポットなども完備。また4帖半ほどの畳コーナーがあり、家のようにくつろぐこともできます。

 制服姿でやってきた女子中学生3人組は「初めにダンスして、そのあとで勉強」といって、隣の大きな鏡のある部屋で早速踊り始めました。文化祭前等にはたくさんの中高生がやってくるとのことで、1時間交代で使うそうです。

 落ち着いて勉強したい子は、自習室で勉強できます。参考書もおいてあり、自由に使えます。

それぞれがやりたいことができる場所がスマイルのようです。私たちが見学をさせてもらったこの日。3時を過ぎると中高生が次々とやってきました。

 大学生のスタッフに、「盛況ですね」と声をかけると、「土曜、日曜はもっといっぱいですよ」と声が帰ってきました。

 若者たちがつどい、自分たちのやりたいことをして過ごし、その中で新たなつながりを作っていくそんな場所がスマイルなのだと感じました。

 こんな場所がもっとあれば、市内に複数開設できればいいのではないかと思いました。友達2人で勉強していた中学生に声をかけると、地元の中学生でした。「近くにあって便利」と言っていました。そこでお聞きします。

市として、増設していくこと、時間をのばすことや開室日を増やしていくことなど考えておられることはありませんか。スマイルの拡充についての見解をお聞かせ下さい。

 次に、子どもの居場所についてです。

寝屋川では、8月に中木田中学の1年生2人が犠牲となる事件がありました。今でも、どうして二人が犠牲になったのか、どうして防ぐことができなかったのか悔しい思いになります。

 この二人は、深夜に外出をしていて事件に巻き込まれました。「夜に子どもの外出を許す親の責任」「子どもの外出を法律で規制し外出させる親に対する罰則を設けるべき」など様々な意見がネット上に見られました。

 子どもを外出させなければ済む問題ではないと思います。まずは深夜に外出する子どもたちの背景を理解し、何をしなければならないかを考えていかなくてはならないのではないでしょうか。

 夜に、外出する子どもたちの中には、家に帰っても親がおらず、話を聞いてもらったり、気持ちを受けとめてくれる人がいない家庭もあるのではないでしょうか。

 8月の事件で犠牲になった女子中学生の母親は、朝早くから夜遅くまで働き、家族の生活を支えていたようです。また、ひとり親家庭の親たち(特に母親)は、家庭を支えるために長時間労働を強いられ、こどもたちに対する十分な目配りや関わりをしたいと思ってもできない状況にあるのではないかと考えます。

 そんな中で、子どもたちは、「居場所感」をもてない家庭環境の中で育ち、寂しさをまぎらわせるため、深夜に外出していくのではないでしょうか。

 このような子どもたちに対して、食事や夜の居場所の提供をすることはできないでしょうか。

 この1~2年で知られるようになった「子ども食堂」をご存じでしょうか。大阪では、大阪子どもの貧困CPAO(シーパオ)が、大阪市生野区で「いくのCPAO(シーパオ)しょくどう」と高槻市で「とんだCPAO(シーパオ)しょくどう」を開催しています。

 私は先月、豊中市のNPO法人グーテンが初めて行った「子ども食堂」に行って来ました。

 この法人はもともと、引きこもりや不登校の青年の就労支援を行っている法人です。今回、一人親家庭の子どもや、両親が遅くまで働いていて、子どもだけで食事をしている子どもたち、障害を持っている子どもたちを対象にして、子ども食堂に取り組まれました。

 この日、16人分のカレーとサラダが用意され、子どもたちが来るのを待ちました。事前にチラシを配布して知らせたことで、当初の予想を上回る18人の親子が来店されました。

 来店した子どもたちは、両親が遅くまで働いていて、日頃は中学1年の兄と5年生の妹の二人で食事をしているという子ども。保育所の年長クラスの子どもとそのお母さん、いつも保育所のお迎えが遅いので、食事が遅くなってしまうとのことでした。この日は、親子でゆっくり食事をし、いつもはあまり食べない子どもがしっかりとおかわりしてうれしそうに食べている姿に、目を細めておられました。

 初めての取組に、「一体どれだけの子どもたちが来てくれるだろうか」と心配されていましたが、用意したカレーは完食となりました。

 食事が終わると、子どもたちはおもいおもいに持ってきていたゲームで遊んだり、おしゃべりを楽しんだりして、8時まで過ごしていました。

 子どもたちが遊ぶ横では、お母さんたちがボランティアの人たちと話しておられました。

 国の来年度の厚生労働省の概算要求にひとり親家庭のこどもへの学習支援・居場所づくりが盛り込まれています。実施主体は市町村で、人件費、光熱費、施設の借料、事務費等への支援を全国で100カ所程度行いたいとしています。

 子どもも、親もほっとできるこんな子ども食堂、ひとり親家庭の子ども、貧困世帯の子どもに食事の提供や学習支援などを行うこのような取組が寝屋川でもできないでしょうか。考えをお聞かせ下さい。

 次に、こどもシェルターについてです。こどもシェルターとは、家族からの暴力や放任などによって、安心して生活できる場を失ったこどもたち、家に帰れず、ひとりぼっちで、夜をあかさざるを得ないこどもたちに、安心して休める温かい居場所を提供するそれがこどもシェルターです。2004年に東京の弁護士や福祉関係者によって設立され、今では全国に12カ所のシェルターがあります。

 寝屋川でも、今回事件にあったこども以外にもシェルターを必要としているこどもがいるのではないかと思います。

 家に居場所のないこどもたちの緊急避難場所としてのシェルターの設立についても今後、調査、研究していただきますよう求めておきます。

 

2.歩道の整備について

 次に歩道の整備についてです。6月に道路交通法の一部が改正されました。今回の施行で自転車の通行を左側に限定しました。自転車は道交法上、軽車両扱いで、車道を走る場合は左側通行が義務づけられており、今回の措置は「自転車は左側通行」という原則を徹底させる狙いがあります。車道の右側通行や、自転車の危険行為を3年以内で2回以上行ったときには、1回3時間5700円の講習を受けなければならず、一定の期間に受講しないと「5万円以下の罰金を科す。」となっています。

歩道上はこれまでどおり、左右どちらも通行できるとなっています。ただし、自転車の走行できる歩道は定められており、どの歩道でも走行できるものではありません。

 私は、自動車の運転免許を持っていません。移動はもっぱら自転車です。道路交通法が改正されるまで、お恥ずかしいことですが、左側通行を守っていないこともよくありました。右側を逆走し、ドライバーの人達をひやりとさせていたのかもしれません。自転車は歩道を走ってもいいと思っていたので、どこの歩道でもお構いなしに走っていました。今度の法律の改正で、自転車が走ってもよい歩道とそうでない歩道があることを知りました。標識を見て気を付けて走っていますが、そのことで寝屋川には自転車で走れる歩道が少ないということもわかりました。また、自転車の通行ができる歩道でも、場所によっては、樹木や電柱などで狭くなっている歩道があり、安心して走れる状況ではありません。

自転車は車道を走らなければならないことは理解できますが、寝屋川の道路は狭く、路側帯の幅もわずかです。特に、寝屋川市駅から香里園駅までのタウンくるの路線である、平池町を通る道路は、歩道はありますが自転車は走行できません。車道を走るのですが、路側帯が狭いところでは幅が数十センチしかなく、バスが横を通るとひやっとします。

 また、歩道についても、この間随分段差がなくなり歩きやすくなりました。けれども車いすを押す人や、高齢者でシルバーカーを利用する人にとっては、少しの段差でも、苦労されている姿を見かけることがあります。誰もが、安全・安心に歩ける歩道の整備、できるだけ段差のない歩道にしていただくよう求めます。

そこでお伺いします。

 

・自転車通行可能の歩道で、自転車と歩行者が歩道を安全に走行できるよう、工夫をされていること、また、今後整備されていくことはありますか。

・自転車が車道を走りやすくするために、車道の整備をすることを考えておられますか。

・雨の日に自転車で車道を走ると、集水枡の鉄製の蓋のところで、自転車のタイヤが滑り、ハンドルが取られてしまうことがあります。滑らない蓋にすることはできないでしょうか。

 

 

3.ドクターカーについて

次にドクターカーについてです。北川市長は、所信表明の中で、市民の命を守るために、ドクターカーの導入を表明され、寝屋川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(庁内案)でも、「増加する高齢者を始め、あらゆる年代の人が安心して暮らせるまちを実現するため、医師が乗り込み、救急現場に向かうドクターカーを導入し、救命救急体制の強化を図ります。」とされています。

救急現場に一刻も早く駆けつけて初期診療を行い救命率を向上させることを目的としているドクターカー。日本では、救急車によって救急医療機関に搬送して医師により診察を受ける救急医療体制が長い間続いていました。これでは治療開始までの時間が長くなり救命率の低下につながっていました。このため、少しでも早く傷病者が医師と接触できる手段のひとつとして救急現場等に医師や看護師を運ぶドクターカーが導入されるようになりました。救急現場や搬送途中から救命治療を開始する体制を整備し、治療開始までの時間をほぼ半減させることで救命率の向上を図ろうとしています。

ドクターカーには、救急車型ドクターカーと乗用車型ドクターカーの二種類があります。救急車型ドクターカーは、既存の高規格救急車をベースにしたものや、マイクロバスを改装したものなどで、医師や看護師が同乗するものです。乗用車型ドクターカーは、ベースはセダン、軽自動車など幅広く、現場まで医師を搬送するものです。

ドクターカーの導入については、寝屋川市だけでできることではなく、近隣市と一緒にすすめていかなければならないこと、医療機関との連携などいくつもの課題が考えられますが、いつ頃をメドに導入を予定されているのでしょうか、また、協議の進行状況についてお聞かせ下さい。

 

 

4.いじめ対策について

 「いじめ自殺が」各地でおきており、その報道に接するたびに心が痛みます。深刻化する「いじめ」を止めることは、切実な問題です。

 今日の「いじめ」は人間関係を利用しながら相手に恥辱や恐怖を与え、思い通りに支配しようとするもので、ときにはこどもを死ぬまで追いつめる事件に発展し、ネットによる中傷、傷害、性暴力、恐喝などの犯罪ともつながっています。多くのいじめの被害者は、年月を経ても癒えることのない心の傷を受け、大人になっても恐怖で社会に出られないなど後遺症に苦しんでいます。「いじめ」はいかなる形をとろうとも人権侵害であり、暴力です。

 「いじめ」がこのように大きな社会問題になっている現在、私たち大人がこどもの命を守り抜き、教育と社会のあり方を見直すことが求められていると考えます。

 一つには、目の前の「いじめ」からこどもたちのかけがえのない命、心身を守り抜くことが大切です。けれども、この点でこどもを守れないケースが繰り返されていることは大きな問題です。同時に、「いじめ」を解決した各地の貴重な教訓に学び、こどもを着実に救うことが必要です。

 二つ目には、根本的な対策として、なぜ「いじめ」がここまで深刻になったのかを考え、その要因をなくすことが大切です。「いじめ」の芽はどの時代・社会にもありますが、それがたやすく深刻な「いじめ」にエスカレートしていく点に、今日の問題があります。教育や社会のあり方の問題ととらえて、解決していかなくてはなりません。

 先日、いじめについての相談を受けました。小学1年生のこどもさんが同じクラスの児童からいじめを受けられたようです。いじめを受けたことを最初はお母さんにも言わなかったようですが、いつもと違うこどもの様子に気づいたお母さんは、こどもに話を聞き、いじめを受けていて、学校にも行きにくいこどもの姿に、何とかこどもを守ってやらなければと、私の所に、相談に来られました。そのお母さんは、「いきなり教育委員会に言っていくのはどうかと思い、かといってどこに相談をすればいいのかわからない」と言っておられました。

いじめで悩んでいるこどもや保護者が安心して相談できる体制を作っていくこと、また、「こどもを守る」ためにも、市としていじめ対策に取り組んでいくことは大変重要だと考えます。

 今回の機構改革で、市長部局にいじめ対策専門部署を設置されることとなりました。このことについては評価します。

 今後、具体的な施策を進めていくことになりますが、どのように進めて行かれるのかお聞きします。

こども部にいじめ対策の部署を設置されるとのことですが、市長部局にいじめ対策の部署を持ってくる目的についてお聞かせください。また、体制はどのようになるのでしょうか。お聞かせ下さい。

 

寝屋川市まち・ひと・しごと創生総合戦略のなかで、「いじめ対策専門部署を設置し、警察などの関係機関との連携を図りながら、全庁一体となっていじめ対策を推進しますとありますが、関係機関のいちばん最初に警察が出てきていますが、関係機関との連携をいうのなら学校、教育委員会がまず最初ではないでしょうか。重大な犯罪にあたる場合、警察に被害届を出し、少年法による更生の手続きにはいることがあります。しかし同時に、警察はこどもの教育や更生の機関ではありません。過度に依存するのは良くないと考えますが、見解をお聞かせ下さい。

 

5.     寝屋川市開発事業に関する指導要綱について

   (国松地区内宅地造成工事に関して)

 寝屋川市国松町583番1外で、平成27年6月8日~平成27年10月末までの予定で行われた、戸建住宅宅地造成に伴う土木工事において、それまでの道路(スロープ)が階段に変わり、勾配のきつい17段の階段となりました。

 元の道路は、市道であり地域住民の生活道路として、また、中学生の通学の近道として使われていました。

6月頃よりおこなわれた工事が進み、9月の初め頃になって階段ができあがってきたときに、住民の方々は、「どうしてこんな急な階段になったのか」「こんな階段では高齢者や子どもは安心して使うことができない」として、市に対して説明会を求めました。

9月15日に工事現場にて、市からの説明と話し合いがもたれました。担当課は、民間の工事なので、市として業者に対して、「寝屋川市開発事業に関する指導要綱」に添って、開発区域の境界から20メートルの住民に説明をするよう指導していること、また、外階段については規制が無く、今回の階段についても法的に違法性がないと説明がありました。

市から説明を受けた住民は、業者による説明は、工事前に周辺の住民に対しておこなわれたが、1軒ずつ訪問する形でおこなわれ、説明会という形では無かったこと。また、業者より配布された資料は、「宅地造成工事のお知らせ」だけで図面については業者が持っており、それを見せての説明だったとのことで、このとき聞いた階段は、踏み高20センチ、踏み面30センチでした。けれども出来上がった階段は、踏み高22センチ、踏み面28センチで17段、途中に踊り場もなく、勾配のきついものでした。このような階段になることは、業者からの説明を受けたときには予想することができませんでした。

また、工事に伴うほこり、騒音、地響き、工事車両の出入りなど影響が及ぶ範囲への説明が必要だと考えますが、実際ほこりや騒音などで影響を受けた20メートルを超える住民のもとには、紙面によるお知らせすらされることはありませんでした。そのため影響を受ける範囲については説明を行うよう、市が業者に対してきちんと指導するべきではないかと意見が出され、改めて市との話し合いの場を持つよう要望しました。

これを受けて、市は地域住民との話し合いを持ち、階段の段数を増やし、緩やかにすることを提案していた住民の意見を取り入れ、改修を行うと回答し、工事が行われることとなっています。住民の要望を聞き入れ、手すりを増やすことなども含め改修工事が行われることについては評価をしています。

そこでお伺いします。

1 今回の、工事に関わっては、工事を行うのは民間業者ですが、市として業者に対して事前説明や近隣住民への周知など丁寧に行うことを指導すべきではないでしょうか。

2 業者が提出した報告書や説明などについて確認・検証をすることが必要ではないでしょうか。

今回の工事で、業者から配布された「宅地造成工事のお知らせ」の中に、宅地造成工事着手前に近接する住民様の所有家屋の外観写真を双方のために施行者にて撮影させていただきます。とありましたが、実際には写真撮影は行われなかったと住民の方から聞いています。写真撮影については、工事による、近隣の住宅の外壁などの損傷を確認するためにも必要であると考えますが、このようなことすらできていなかったということは問題です。

3今回のようなことがないように、「寝屋川市開発事業に関する指導要綱」にある、説明を行う区域を現在の、開発区域の境界から20mの区域を、広げる必要があると考えますが、見解をお聞きします。

 

以上で質問を終わります。再質問がある場合は自席にて行います。ご清聴ありがとうございました。

 

 

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